第57回 Cocoa勉強会関西 に参加しました。ちょうど台風の来ている時期で、残念ながら参加できなくなってしまった人も多かったようです。
studioshin さん:「JASRAC管理楽曲をiPhoneゲームに使ってみた話」
つボイノリオさんの「金太の大冒険」をゲームにしてしまったのだそうです。どこからそんな発想が出てくるのか、すごいです。ちゃんと事前につボイノリオさんの許可をもらったのだそうです。
ところが、事前に許可をもらったにも関わらず、いざ JASRAC の使用許諾をもらおうとしたらずいぶんと苦労した、という話でした・・・。
しかも、配信後もダウンロード数に応じて JASRAC へお金を払わなくてはいけないのだとか。広告収入があっても赤字になるかもしれないということで、大変ですね。
@t_motooka さん:「フォントのホント」
http://www.slideshare.net/motooka/ss-37819737
フォントに設定されている、Ascent や Descent などのいろいろな情報の話でした。
ライトな内容ということでそれほど深い話は出てこなかったのですが、個人的には NSFontAttributeExplorer というサンプルを教えてもらったのが収穫でした。
それと、NSFont に比べると UIFont から得られる情報は少ないようですが、CoreGraphics あたりを使うともう少し細かい情報も得られるという話が発表後にありました。
@matuyuji さん:「Go言語からCocoaを使ってみた」
https://speakerdeck.com/safx/goyan-yu-karacocoawoshi-tutemita
Go から C 言語を呼び出す Cgo を使って、Go から Objective-C を呼び出してみるという話でした。
Cgo は、コメントに C 言語のコードを埋め込むとか、なんだかトリッキーなやつでした。しかしそこに CFLAGS を指定できるので、Objective-C が使えるわけですね。
後半の Clang Python Bindings の話は、Objective-C のヘッダから、Cgo で使えるコードを生成するという話(clang-objcgo)、という理解でいいのかな? あまりついていけませんでした・・・。
熊谷友宏さん:「JavaScriptCore.framework の普通な使い方」
http://www.slideshare.net/tomohirokumagai54/java-scriptcoreframework
JavaScriptCore の使い方についての話でした。
JavaScript とネイティブコードとの相互運用が肝で、変数や関数をどう受け渡しするかについて詳しい話がありました。ちょっと使うだけなら簡単そうでしたが、少し細かいことをやろうとすると案外と面倒そうな印象でした。といっても、慣れてしまえばなんてことはないのかもしれません。
それと、サンプルコードが Swift で書かれているのが印象的でした。しかし、Cocoa を知っていれば、Swift をあまり知らなくても理解できるような気がしました。
usami-k:「Xamarin.iOS」
https://speakerdeck.com/usamik26/xamarin-dot-ios
僕は Xamarin(ザマリン)の話をしました。C# と Mono ベースでアプリ開発をする話です。
iOS アプリ開発は知っているけど、C# や .NET / Mono はあまり知らない、という人が多かったかと思います。実は僕もそうで、最近仕事で挑戦してみてだんだん分かってきた、というところです。
Xamarin は、スマホアプリ開発経験者にとっても有益な開発手法のひとつとして知っておいて損はありません。個人的には MVVM 設計に興味があったため Xamarin を始めました。
先日の ReactiveCocoa 勉強会関西でも MVVM の話があり、Objective-C や Swift で MVVM をやるなら ReactiveCocoa が良さそうです。しかし、MVVM は C# / .NET 文化圏でつちかわれてきたものだと思うので Xamarin で MVVM が最適ではないかと考えています。
最後に
今回は懇親会に参加できましたが、台風が気になって早めに切り上げました。結果的には、そんなに問題なかったのですが。