#技術書典 9 にサークル参加しました

techbookfest.org

9 月 12 日から 22 日まで開催された技術書典 9 に、個人サークルで参加しました。本を作るのは初めて、同人誌のイベントに参加することも初めて、という状態での参加でした。実際に参加してみて、とても楽しかったです。次の技術書典 10 も参加するつもりです。

出展した本

出展したのは「Combine をはじめよう」です。思っていた以上に多くの方に購入いただいて嬉しいです。ありがとうございました。

技術書典のオンラインマーケットはこちら。技術書典 9 の終了後も引き続き、電子書籍版を購入いただけます。

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BOOTH にもショップを作ってみました。電子書籍版と紙書籍版を購入いただけます。

https://type-d4-lab.booth.pm/items/2377560

Zenn にも置いてみました。Zenn がリリースされたのは技術書典 9 の期間途中である 9 月 16 日でした。そのため書籍を既に技術書典で販売している状態でしたが、あえて Zenn のフォーマットにして出してみました。

https://zenn.dev/usamik26/books/a5883603f0260e446698

参加のきっかけ

きっかけは 8 月に connpass で見かけたイベント「技術書を書いてみよう!」でした。たまたまこれに参加したことで、そういえば技術書を書きたいという願望はあったけどずっと書けてなかったな、ちょっとやってみるかという気になったのでした。

また、オンライン開催であったため地理的な問題がなかったのも、参加を決めたポイントのひとつでした。(技術書典 9 の前にも応援祭がオンライン開催されていたというのは、実は知らなかった)

執筆

参加を決めたものの、何の本を書くかは決めていませんでした。しばらく迷ったあと、7 月に Mobile Act ONLINE #1 で話した Combine のことを本にしようと決めました。以前から、リアクティブプログラミングの入門書は難しく書きすぎている、もっとやさしく書けるはずだという想いはありました。

執筆ツールは Re:VIEW を使いました。いつもは Markdown または LaTeX を使っていたので、今回はさらに別の記法を覚えることになりました。そのため最初はやや億劫でしたが、慣れると便利さを感じるようになりました。書籍を書く時は次も Re:VIEW を使うつもりです。

8 月は、執筆のための知識を学びながら執筆ツールを整え、本の内容の構想を練るうちに過ぎていってしまいました。実際に本のための文章やコードを書き進めたのは 9 月に入ってからでしたが、これはスケジュールにちょっと無理がありました。もっと早く文章を書き始めなくてはいけないですね。それでもどうにか、締め切りギリギリでしたが、技術書典 9 の開始に電子書籍版を間に合わせることができました。

表紙

せっかく同人誌を作るならできるだけ自力でやりたいという気持ちがありました。そこで、表紙も自分で作ってみることにしました。

表紙の作成には Adobe Illustrator を使いましたが、正直なところ、全然使いかたが分かりませんでした。それでも一応、なんとかできあがりました。Twitter に表紙画像をアップしたときにサムネイルでタイトルがちゃんと見えること、紙の書籍にしたとき背表紙の見ばえが良いことといった個人的に大事な要件を満たしてはいます。

ただ、後で振り返ると良いデザインとはいいにくい気持ちがあります。次はもっといい表紙を目指そう。それにしても Adobe のツールの使いかたを分かる気がしないので、次は Affinity のツールで作る予定です。

印刷

僕自身は電子書籍派ですが、技術書を読む人は紙の書籍を好む人が案外多いと感じていたので、紙の書籍も作ることにしました。

先に電子書籍版を完成させたあとで、技術書典 9 の期間中に紙の書籍の準備作業をしました。紙の書籍を作るためにどんな準備が必要なのかは、「技術書をかこう! ~はじめてのRe:VIEW~」を参考にさせていただきました。印刷は、技術書典 9 のバックアップ印刷所である 日光企画 さんに依頼しました。

表紙を黒ベースにしたのですが、この表紙を白い紙に印刷するのは無謀だったか、と依頼してから心配になったりしました。しかし実際に見本誌が自宅に届いたとき、とても綺麗な表紙になっていて感動しました。日光企画さん、ありがとうございます。

実際にやってみて、紙の書籍を作るという体験は大変でしたがとても面白かったです。自分で作った本が印刷されて手元にあるというのは、なかなか感動します。次も紙の書籍を作るつもりです。

イベント参加

幸いにして、出展した本は無事に売れていき、技術書典の期間中にだんだんと売上の数値が上がっていきました。紙の書籍の印刷には費用がかかりましたが、その費用を十分にまかなえる売上になりました。

各種の作業も落ち着いて、技術書典マーケットを見て回る余裕も出てきました。本を作る手間を実感したので、よりいっそう、本を出展している人たちはすごいなあと感じました。魅力的な本がたくさんあります。そこで気づいてしまうわけです。自分の本の売上で、これらの本が買えるじゃないかと。

気になる本をどんどん買ってしまいました。無料の本や BOOTH で買った本も含めた数だと、50 冊近く入手しました。冷静に考えると買いすぎな気もします。しかしいいのです、自分の売上があるから実質無料です。自分が作った本を売り、人が作った本を買う、これが同人誌の文化なのかなと感じたりしました(あんまりよくわかってないけど)。

技術書典 10 へ向けて

聞いたところでは、技術書典 10 は 12 月ごろに開催されるそうです。ひとつの締め切りを乗り越えたと思ったら、新しい締め切りがすぐにやってくる。なんて世界だ。技術書典 10 にも新しい本を出したいと考えています。