#技術書典 10 にサークル参加しました

techbookfest.org

12 月 26 日から 1 月 6 日まで開催された技術書典 10 に、個人サークルで参加しました。前回の技術書典 9 に続いて 2 回目の参加でした。

出展した本

前回出展した本に加えて、新刊も作成しました。「CombineとUIKitによるiOSアプリ開発」です。前回に引き続き、多くの方に購入いただけました。ありがとうございます。技術書典マーケット以外に、BOOK TECH、BOOTH、Zenn でも販売しています。今だと、BOOK TECH さんがポイントキャンペーンがあってお得だと思います。

book-tech.com

販売サイトが多いので、リンクをまとめたページも作ってみました。

usami-k.github.io

書籍の作成

前回と同様に、Re:VIEW を使って作成しました。ただ、いくつか変えたところがあります。

今回はフォントにこだわりました。デフォルトのものもそれなりに綺麗で良いのですが、好みのフォントに変えたいという気持ちがありました。

しかし、Re:VIEW はバックエンドに LaTeX を使っているのですが、LaTeX でフォントを変えるのはなかなかに厄介な作業です。特にデフォルトのエンジンの upLaTeX ではフォントを変更しづらいため、LuaLaTeX に変更しました。LuaLaTeX にすると jsbook ベースのテンプレートが使えなくなるため、jlreq ベースのテンプレートに変更する必要がありました。このあたりは、なかなかに苦労した部分でした。

また、EPUBスタイルシートにも手を入れました。こちらは PDF とは逆に、表示フォントをビューア側にまかせるようにしたいと考えました。そのため、余計な指定を削ぎ落としてシンプルな CSS にしました。

表紙の作成

前回は Adobe のツールで作成しましたが、今回は Affinity Designer で作成しました。個人的には Adobe より Affinity の方が操作しやすくて良いです。

表紙のデザインは前回のものを踏襲しました。ただし、色やフォントは変えています。2冊似たような表紙が並ぶと、ちょっとワンパターンすぎる気もします。次は別のデザインを考えるべきか。

今回の失敗

今回の大きな失敗は、技術書典 10 の初日に新刊が間に合わなかったことです。新刊を完成させて技術書典の審査に提出したのは 12 月 29 日、審査が通ってマーケットに出せたのは 12 月 30 日でした。

前回の履歴を見ても、よく本が売れるのは初日と最終日です。このうち初日を今回は逃してしまいました。マーケットに出して数日はまったく頒布数が伸びませんでした。つらい。幸い、最終日には大きく頒布数が伸びました。ただ、最終的な頒布数は前回よりも少なくなってしまいました。

やはり、締め切りをちゃんと守って初日に頒布開始するのは大事です。次は気をつける必要があります。

後から印刷

今回はなんと、イベント終了後に紙書籍の印刷をする「後から印刷」の仕組みがありました。印刷のときに何部印刷すればいいのかは、頭が痛い問題です。しかし「後から印刷」ならば、実際に注文があった数を見てから何部印刷するか決められます。ありがたく利用させていただきました。

実際、前回と同じ部数で印刷していたら、だいぶ余ってしまうところでした・・・。本当に助かりました。

今後

できれば次回もサークル参加しようと考えています。

新刊は何を出すのか? そもそも出せるのか? それに、次回は開催形態が変わるという話もあるので、そのあたりどうなるのか? 全然わかりませんが。

ただ、本を作るのは大変だけど楽しいので、続けたいなと考えています。